認知症介護研修の改正ポイントをケアマネ視点でやさしく解説
【結論】今回の改正で何がどう変わったのか
認知症介護の研修(基礎・実践者・リーダー・指導者)が、
「もっと実践的に」「本人の気持ちを中心に」「オンラインでも質を落とさず」学べるように、
内容・時間・やり方が大きく作り直されました。
一言でいうと、
「現場で本当に使える“本人主体の認知症ケア”を、体系的に身につけるための研修に生まれ変わった」
ということです。
【要点まとめ】主な変更点
- 研修の目的が「本人主体・BPSD予防・地域連携」に強化
- カリキュラム(科目・時間配分・実習の流れ)が大幅に組み替え
- オンライン研修のルールが明確化(どこまでオンラインOKか線引き)
- 実習の内容・時間・評価がより実践的に整理
- 研修対象者の要件が一部緩和(介護福祉士への特例あり)
- 修了証書・推薦書などの様式が全面的に新しくなった
認知症介護研修の目的が「本人主体・BPSD予防・地域連携」に強化
やさしく言うと
「認知症の人が“その人らしく”暮らせるようにする考え方を、研修のど真ん中に置き直した」
ということです。
「困った行動をどう止めるか」ではなく、
「その人の気持ちや生活を大事にしながら、困った状態にならないように支える」
という方向に、研修全体の軸がはっきりしました。
専門職向けの具体的なポイント
- “本人主体の介護”が研修の明確な軸に
- BPSD(行動・心理症状)を“起きてから対応”ではなく、“起きないように予防”する視点が強化
- 地域資源の理解や多職種連携に関する科目が増加
- 地域包括ケアシステムの中での役割がより明確化
認知症介護研修カリキュラムの大幅な組み替え
やさしく言うと
「授業の中身を、今の現場に合うように入れ替えたり、増やしたりした」
ということです。
現場でよく出てくる場面や課題に、より直結した内容に近づいています。
専門職向けの具体的なポイント
- 新規科目の追加
- 意思決定支援
- QOL(生活の質)向上
- BPSDに関する演習
- 地域資源の活用 など
- 不要になった科目は削除・統合
- 時間配分の見直し
- 例:実践者研修の講義時間
[ 23時間 → 24時間 ]
- 例:実践者研修の講義時間
- 実習の構造を整理
- 課題設定 → 実践 → 振り返り
という流れが、より体系的・段階的に整理された
- 課題設定 → 実践 → 振り返り
認知症介護研修のオンライン化ルールが明確に
やさしく言うと
「どこまでオンラインでやっていいか、きちんと線引きされた」
ということです。
「全部オンラインでいいの?」「実習はどうするの?」といった疑問に、ルールとして答えが示されました。
専門職向けの具体的なポイント
- 基礎研修は原則 eラーニングで実施可能
- 実践者・リーダー・指導者研修は、条件付きでオンライン可
- “同時双方向”であること
- “集合研修と同じ効果がある”こと
- 実習や演習の一部はオンライン不可の科目が明確化
- 対面での関わりが不可欠な内容は、オンラインでは代替しない方針
認知症介護研修の実習内容・時間・評価がより実践的に
やさしく言うと
「実習が“ただやるだけ”ではなく、目的・やり方・振り返りがきちんと決められた」
ということです。
「行ってきました」で終わらず、
「何を学ぶのか」「どう活かすのか」まで含めて実習する形に近づいています。
専門職向けの具体的なポイント
- 実習の課題設定時間の見直し
- 例:
[ 300分 → 240分 ]
- 例:
- 実習の評価方法が明確化
- どのような視点で評価するかが整理され、指導者側も評価しやすく
- 指導者研修で「他施設実習(21時間)」が新設
- 他事業所のケアを観察・分析
- 自事業所への改善提案まで行う、より高度で実践的な内容
認知症介護研修の対象者要件が一部緩和(特例あり)
やさしく言うと
「経験が長い介護福祉士は、しばらくの間は特別に受講できる」
ということです。
現場で長く働いてきた人の経験を、研修の中でさらに活かせるようにするための配慮です。
専門職向けの具体的なポイント
- リーダー研修の特例
- 介護福祉士として
- 10年以上
- 1800日以上の実務経験
- 上記を満たす人は
→ 令和9年3月31日まで特例で受講可能
- 介護福祉士として
認知症介護研修の修了証書・推薦書など様式の改定
やさしく言うと
「証書や推薦書のフォーマットが新しくなった」
ということです。
見た目だけでなく、手続きの流れも整理されています。
専門職向けの具体的なポイント
- 別紙様式が全面改定
- 市町村長の推薦手続きの流れが明確化
- 事業所が基準を満たすための“推薦枠”の扱いが整理
- 誰をどの枠で推薦できるかが、より分かりやすくなった
つまり、現場にとってどう変わるのか(ケアマネ視点で一言)
研修が「より実践的・体系的・オンライン対応」になり、
現場の介護職が「本人主体のケアを実際にできる力」を、これまでより確実に身につけられるようになります。
ケアマネジャー視点で言えば、
- 「本人の思いを中心にしたケア方針」をチームで共有しやすくなる
- BPSD予防の視点を持ったスタッフが増え、トラブルが起きる前に支援しやすくなる
- 地域資源や多職種連携を理解した人材が増え、ケアプランの実現性が高まる
という形で、ケアマネ業務そのものの質向上にも直結する改正と言えます。


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