【結論】
災害時情報共有システムに「平時の備蓄状況を報告する機能」が追加され、介護施設等は飲料水・食料・感染症対策物資などの備蓄状況を入力する必要があります。 災害時の支援を迅速にするため、令和8年4月30日までに入力完了が求められています。
【要点まとめ】
- 災害時情報共有システムに「備蓄状況の報告機能」が新しく追加
- 対象は特養・老健・介護医療院・グループホーム・小多機など幅広い
- 災害対策(飲料水・食料・簡易トイレ・BCP・立地状況など)を入力
- 感染症対策(マスク・ガウン・手袋など)の備蓄量も入力
- 入力内容は随時更新可能
- 令和8年4月30日までに入力完了が求められる
- BCPで把握している内容は重複負担にならないよう配慮
- CSV出力で自治体は一覧管理が可能
- 災害時の支援計画に直結する重要データとなる
介護保険最新情報1494とは|災害時情報共有システムの備蓄報告機能が追加
厚生労働省は、介護施設・事業所が災害時にどのような状況にあるかを把握するために「介護施設等災害時情報共有システム」を運用しています。
今回の 介護保険最新情報 Vol.1494(令和8年4月13日) では、このシステムに 平時の備蓄状況を報告する機能が追加 されました。
目的は以下の通りです:
- 災害時に必要な支援物資を迅速に届けるため
- 感染症危機(次のパンデミック)に備えるため
- 施設ごとの備蓄状況を事前に把握し、支援計画に活かすため
介護施設等災害時情報共有システムとは
災害時情報共有システムは、介護施設等が災害に遭った際に、
- 被害状況
- ライフラインの状況
- 利用者の安全確保状況
- 必要な支援物資
などを自治体へ迅速に伝えるための仕組みです。
災害時に何ができるシステムなのか
- 施設の被災状況を自治体がリアルタイムで把握
- ライフライン断絶や物資不足を即時共有
- 救援物資の優先順位づけが可能
- 施設間の状況比較ができ、支援の偏りを防ぐ
今回追加された「平時の備蓄報告機能」との関係
これまでは「災害が起きてからの報告」が中心でしたが、 今回の追加で 災害前の備蓄状況も把握できるようになりました。
これにより自治体は、
- どの施設がどれだけ備蓄しているか
- どの施設が不足しやすいか
- 災害時にどこへ優先的に物資を送るべきか
を事前に計画できます。
備蓄状況報告の対象となる介護施設等
以下の施設・事業所が対象です:
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護医療院
- 養護老人ホーム
- 軽費老人ホーム
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- 老人短期入所施設
- 認知症高齢者グループホーム
- 小規模多機能型居宅介護
- 看護小規模多機能型居宅介護
- 生活支援ハウス
備蓄状況報告で入力する内容(災害対策)
飲料水・生活用水
- 備蓄量
- 更新予定日
- 受水槽・ポリタンクの有無
食料品
- 備蓄量
- 更新予定日
簡易トイレ
- 使用可能回数
国土強靱化の状況
- 耐震化
- ブロック塀の安全性
- 水害対策
- 非常用自家発電設備の整備状況
業務継続計画(BCP)
- 策定の有無
- 必要に応じてファイル添付
立地状況
- 災害レッドゾーン
- 災害イエローゾーン
- その他の災害リスク
福祉避難所の指定状況
- 指定の有無
備蓄状況報告で入力する内容(感染症対策)
備蓄物資
- 医療用マスク
- N95マスク
- アイソレーションガウン
- フェイスシールド
- 非滅菌手袋
それぞれ
- 備蓄量
- 平時の使用量
- 感染拡大時の使用量 を入力します。
BCP(感染症版)
- 策定の有無
- 必要に応じてファイル添付
備蓄状況報告機能のポイントと注意点
① 入力は随時更新可能
物資の有効期限に合わせて更新することが推奨されています。
② BCPで把握している内容は重複負担にならない
BCPに基づく情報はすでに施設が把握しているため、 入力負担を軽減できるよう自治体から周知されます。
③ CSV出力で自治体が一覧管理
自治体は施設の備蓄状況を一覧化し、災害時の支援計画に活用できます。
④ 入力期限
令和8年4月30日までに入力完了するよう求められています。
ケアマネとして押さえておきたい実務ポイント
- 施設のBCP策定状況を確認しておく
- 災害時の連携先(自治体・地域包括)を再確認
- 利用者の避難支援計画(個別避難計画)と整合性を取る
- 災害時の連絡体制を見直す
- 施設の備蓄状況を把握し、担当利用者の安全確保に活かす
引用元
厚生労働省 老健局 高齢者支援課 介護保険最新情報 Vol.1494(令和8年4月13日) https://www.mhlw.go.jp/content/001690439.pdf
(内容引用:PDF全文より)

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