介護保険認定調査

おじいちゃん

介護保険認定調査なんじゃろ？調査って聞くと怖いね。何を聞かれるの？

ケアマネジャー

認定調査とは、介護保険の認定を決めるための聞き取り調査です。何も緊張しなくてもいいですよ。普段の日常生活状況を聞かれるだけです。いつもより張り切って頑張る方もいらっしゃいますが、あくまでも日常の生活を確認しに来られます。

おじいちゃん

安心したよ。でも時間が長くかかると疲れるね。どれぐらいの時間がかかるの？

ケアマネジャー

１時間ぐらいです。疲れやすい方などは横になったまま受けていただいてもかまいません。無理されなくても大丈夫です。

認定調査を不安に感じる方も多いようです。寝たきりで意思疎通の困難の方や認知症の方でも、本人主体で聞き取りをされて行かれます。もちろんご家族の意見も重要です。特にトイレのことや認知症のことなど当事者だと隠されることも多いため、ご家族がしっかり訴える必要があります。認定調査は私の経験から判断すると、「どれだけできないか」を計るのではく「どれだけ他者に手がかかっているか」を計っているように感じます。トイレに行って失敗しても自分でリハビリパンツを変えることができるのであれば「自立」となりますが、リハビリパンツの交換や掃除をしてもらわないといけないだったりすると、「一部介助」の判定となっているようです。また認知症で理解力が低下して短期記憶がなくても、「一人暮らしを何とか工夫して出来ています」では自立しているの判断がされるようです。ただ、認定調査は全国一律のスケールといっても保険者で大きな差があるようですので、一概には言えないのが事実です。

※この話は、ケアマネである私の経験をもとにした私の主観であり、実際の認定調査とは異なる可能性があります。