2025年12月に入り、日本の20年・30年国債の金利が急上昇しています。これまで長く続いてきた低金利時代からの転換点とも言われていて、投資家や経済にとって大きな意味を持つ動きなんです。
🔍 そもそも「長期国債の金利」ってなに?
国が発行する借金(国債)のうち、20年や30年といった長い期間で返済されるものを「長期国債」と呼びます。これらの金利(利回り)は、国の信用や将来の経済見通し、インフレ予想などに影響されて上下します。
💥 最近の金利上昇の主な理由
① 日銀の金融政策の転換
これまで日本銀行は、金利を低く抑えるために「YCC(イールドカーブ・コントロール)」という政策を使っていました。
しかし、2024年以降、YCCの撤廃やマイナス金利の解除が進み、金利が市場の力で決まるように。
その結果、投資家は「これからもっと金利が上がるかも」と考え、長期国債の金利が上昇しています。
12月18日~19日の金融政策決定会合で利上げの思惑が強い状況。
② 政府の財政拡大
2025年には21兆円を超える景気対策が発表されました。
その財源として新たに国債が発行される見通しで、「国の借金が増えるのでは?」という不安が金利を押し上げています。
③ インフレと円安の影響
将来の物価上昇を見越して、長期の金利に「上乗せ」が起きています。
物価上昇(インフレ)が続いており、円安も進行中。
📊 今の金利水準は?
- 20年国債:約2.90%
- 30年国債:約3.34%
これは、およそ10年以上ぶりの高水準で、投資家にとっては注目のポイントです。
🤔 これからどうなる?
今後の注目ポイントは以下の通り:
- 日銀が12月に追加利上げをするかどうか
- インフレがどこまで続くか
- 政府の財政運営がどうなるか
これらによって、金利の動きはさらに大きくなる可能性があります。
💡 初心者へのアドバイス
- 金利が上がると、債券価格は下がるので、長期債を持っている人は注意が必要。
- 一方で、新たに債券を買う人にとっては利回りが高くなるチャンスでもあります。
まとめ
金利の動きは、住宅ローンや企業の資金調達にも影響するので、経済全体に波及します。このまま利上げスタンスを維持すれば、企業はお金を借りにくくなるので企業の経営状況が悪くなる。一方、金利維持や利下げを行えば、これまで上昇してきた市場のインフレが加速する。私個人の意見としては、これ以上の物価上昇は勘弁してほしいですが、報酬が中小企業まで届くのであれば、インフレも悪くはないと思います。

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