こんにちは! 今回は、在宅で糖尿病の患者さんを支えるときに気をつけたいポイントをまとめてみました。 血糖値の管理だけでなく、生活全体を見守る視点がとても大切です。ご家族や支援者の方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
① 血糖コントロールのチェック
まず大切なのは、血糖値やHbA1cの定期的な確認です。 インスリンを使っている方は、自己注射の方法や保管状態、残量の確認も忘れずに。 低血糖や高血糖の症状(ふらつき、発汗、意識の変化など)にも注意が必要です。
② 食事と栄養のサポート
食事の内容や時間が乱れていないかをチェックしましょう。 ご家族が食事を用意している場合は、一緒に栄養のポイントを共有することが大切です。 食欲が落ちていたり、嚥下が難しい場合は、低栄養や低血糖のリスクも考慮しましょう。
③ 無理のない運動を
日常生活の中で、無理のない範囲で体を動かすことも大切です。 散歩や家事など、できることから少しずつ。 転倒のリスクがある場合は、運動内容や住環境の見直しも必要です。
④ お薬の管理
薬の飲み忘れや重複がないか、定期的に確認しましょう。 副作用(特に低血糖)にも注意が必要です。ブドウ糖などは、保存場所などを確認しておきましょう。 複数の薬を飲んでいる場合は、主治医や薬剤師と相談しながら整理していくことも大切です。
⑤ 足のケア(フットケア)
糖尿病の方は、足のトラブルに気づきにくいことがあります。 毎日、足の状態(傷、むくみ、変色など)をチェックする習慣をつけましょう。 爪切りや保湿など、日常のケアもとても大切です。
⑥ 認知機能やセルフケアの確認
認知症やうつ症状があると、自己管理が難しくなることがあります。 ご本人の状態をよく観察し、必要に応じて支援体制を整えていきましょう。
⑦ チームで支えることの大切さ
在宅療養では、医師・訪問看護師・管理栄養士・ケアマネジャーなど、多職種での連携が欠かせません。 一人で抱え込まず、チームで支えることで、安心して暮らせる環境を整えていきましょう。
在宅での糖尿病ケアは、日々の小さな気づきとサポートの積み重ねがとても大切です。 ご本人の生活スタイルに寄り添いながら、無理のないケアを一緒に考えていけるといいですね🌱
糖尿病 ケアプラン((例文あり・記入例あり))
🧾ケアプラン記載例:本人・家族の意向
【本人の意向】
「これからも住み慣れた自宅で、家族と一緒に安心して暮らしたい。糖尿病のことは心配だけど、できるだけ自分でできることは続けていきたい。注射や薬の管理も、今のやり方で無理なく続けられるようにしたい。」
【家族の意向】
「これまで通り自宅での生活を続けさせてあげたい。血糖の管理や食事のことなど、できる範囲でサポートしていきたいが、専門職の方にも定期的に見守ってもらえると安心。低血糖や体調の変化に早く気づけるように、連携を取りながら支えていきたい。」
総合的な支援の方針
📝パターン①:基本型(家族支援あり・自己管理可能)
利用者が住み慣れた自宅で安心して生活を継続できるよう、糖尿病の自己管理を支援する。インスリン自己注射や服薬が継続できるよう、訪問看護や家族と連携し、見守りと助言を行う。食事や日常生活については家族の支援を活かし、無理のない範囲で自立した生活が送れるよう支援する
📝パターン②:医療的ケア重視型(低血糖リスク・体調変動あり)
糖尿病による体調変動や低血糖のリスクに留意し、医療職との連携を密にしながら、日々の健康状態を見守る。インスリン管理や服薬の継続が安全に行えるよう支援し、異常の早期発見・対応を図る。必要に応じてサービス内容を柔軟に調整し、安心して在宅療養が継続できる体制を整える
📝パターン③:家族支援強調型(家族が主に支援)
家族の支援を活かしながら、利用者が安心して在宅生活を継続できるよう支援する。糖尿病の自己管理については、家族と連携しながら見守りと助言を行い、必要に応じて専門職による支援を導入する。家族の負担軽減にも配慮し、定期的に状況を確認しながら支援体制を調整する
📝パターン④:自立支援重視型(本人の意欲が高い)
利用者の「できることは自分で続けたい」という意向を尊重し、糖尿病の自己管理を継続できるよう支援する。必要に応じて専門職が助言・見守りを行い、生活リズムや食事内容の安定を図る。自立を維持しながら、安心して在宅生活が送れるよう支援体制を整える
ケアプラン第2表向け:前向きなニーズ・長期目標・短期目標(テーマ別)
| テーマ | ニーズ(前向き表現) | 長期目標 | 短期目標(例) |
|---|---|---|---|
| リハビリ | これからも自分の足で動けるように、体力をつけていきたい | 体力を維持し、日常生活を無理なく続けられるようになる | ・週2回の運動習慣を継続する ・屋内での移動を自力で行えるようにする |
| 入浴 | 気持ちよくお風呂に入り、さっぱりした気分で過ごしたい | 安全に入浴でき、清潔を保ちながら気分よく過ごせる | ・週2回の入浴を継続する ・入浴前後の体調確認を習慣化する |
| 筋力 | これからも自分で動けるように、筋力を保ちたい | 筋力を維持し、日常生活の動作を自力で行えるようになる | ・毎日10分の体操を継続する ・椅子からの立ち上がりを1人で行えるようにする |
| フットケア | 足の健康を保って、これからも自分の足で歩きたい | 足の健康を保ち、感染やけがを防ぎながら生活できる | ・毎日足の状態を確認する ・週1回の足の保湿・爪の手入れを行う |
| 環境整備 | 家の中を安心して歩けるように、使いやすい環境にしたい | 安全に移動できる住環境で安心して生活できる | ・手すりや滑り止めを設置する ・家具の配置を見直し、動線を確保する |
| 食事 | 血糖を安定させながら、毎日の食事を楽しみたい | 食事を楽しみながら、血糖値の安定を図れるようになる | ・1日3食を決まった時間に摂る ・間食を控え、主食 ・副菜のバランスを整える |
| 排泄 | 夜も安心して眠れるように、排泄のリズムを整えたい | 排泄のリズムを整え、安心して日常生活を送れるようになる | ・排泄記録をつけてパターンを把握する ・トイレまでの移動を安全に行う |
| インスリン注射等の自己管理 | 自分で注射や血糖管理を続けて、安心して生活を送りたい | 自分でインスリン注射や血糖測定を安全に行い、安定した生活を送れる | ・注射手技を再確認し、正しく実施できるようにする ・血糖値を毎日記録する |

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