2025年度から、訪問看護・訪問リハ・居宅介護支援事業所なども処遇改善加算の対象に! ただし、キャリアパス要件は「1」と「2」のみで検討中。 ここでは、何を整備すればよいかをシンプルに解説します
キャリアパス要件(1と2のみ)
①【職位・職責・職務内容に応じた賃金体系の整備】
やること:
- 職位ごとの役割と賃金のルールを明文化(例:主任ケアマネ、管理者など)
- 就業規則や賃金規程に反映
- 職員に説明・周知(面談や文書配布など)
②【資質向上のための研修計画の策定・実施】
やること:
- 年間研修計画を作成(内部研修・外部研修の予定)
- 新人研修やOJTの仕組みを整備
- 実施記録を残す(出席簿・研修報告書など)
🛠️ 処遇改善加算に必要な「職場環境等要件」って何をすればいいの?(複数項目から選択)
2025年12月の分科会で参考資料として添付されている職場環境等要件は、介護職員の定着・育成・働きやすさを支えるための取り組みを、複数実施することが求められる要件です。
🔹① 入職促進に向けた取組
- 経営理念や人材育成方針の明文化 → 事業所のビジョンや育成方針を文書化し、職員に共有
- 地域との連携や職業体験の受け入れ → 地域行事への参加、学生の職場体験受け入れなどで職業の魅力を発信
- 幅広い人材の採用 → 主婦層・中高年・未経験者も積極的に採用(実績があればOK)
🔹② 資質向上やキャリアアップ支援
- 実務者研修・専門研修の受講支援 → 喀痰吸引、認知症ケア、マネジメント研修などの費用補助や勤務調整
- キャリア面談の実施 → 上司や担当者との定期的な面談で、働き方や将来の希望を確認
- エルダー・メンター制度の導入 → 新人に先輩がついてサポートする体制づくり
🔹③ 両立支援・多様な働き方の推進
- 子育て・介護との両立支援 → 時短勤務、育児・介護休業制度の整備
- 有給取得の促進 → 計画的付与や取得状況の見える化
- テレワークや直行直帰の導入(訪問系に有効) → 記録業務の在宅対応や、訪問先からの直帰を認める制度
🔹④ 腰痛を含む心身の健康管理
- 腰痛予防のための福祉用具導入 → 電動ベッド、リフト、スライディングシートなどの活用
- メンタルヘルス対策 → ストレスチェック、外部カウンセリングの導入
🔹⑤ 生産性向上のための業務改善
- ICTの活用 → 記録の電子化、スケジュール共有アプリの導入
- 業務分担の見直し → 事務作業の外部委託や、役割分担の明確化
🔹⑥やりがい・働きがいの醸成
- 表彰制度の導入 → 貢献度の高い職員を表彰し、モチベーション向上
- 職員の意見を反映する仕組み → 意見箱、定例会議、アンケートなどで声を拾う
💡ポイントまとめ
- 複数の項目から選択して実施(すべてやる必要はなし)
- 実施内容は記録・文書化しておくことが重要
- 小規模事業所でもできる範囲から着手を!

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