介護2割負担、対象拡大へ具体案がまとまった?

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介護保険サービスを受給する場合の、自己負担割合が2割の方が増える??

これまで、介護保険2割負担に該当するのは、単身世帯の年収280万以上の方、だったのが「年収230万円以上」から「年収260万円以上」の範囲に変更される。それに伴い、160万円以上とされている合計所得金額も130万円程度に引き下げれらる可能性が高い

この年収と合計所得金額って違いについてのまとめ。

まず現行の2割となる方の条件
①本人が65歳以上
②生活保護を受けていない
③市民税課税者である
④本人の合計所得金額が160万円以上
⑤世帯内に65歳以上の人が本人以外にいない場合、本人の年金収入額+その他の合計所得金額が280万円以上、本人以外にいる場合は本人含む65歳以上の人全員の年金収入額+その他の合計所得金額が346万円以上

年金収入額の調べ方
 調べ方:毎年1月頃、公的年金等の源泉徴収票の支払金額欄に年金の総額が記載されている。または、毎年5月~6月頃、年金振込通知書に記載されている金額(住民税や介護保険料がひかれる前)

合計所得金額の調べ方
年金収入額-年金の控除=雑所得など
給与-給与所得の控除=給与所得など
所得をすべて足して計算する。

(現行) 具体的な計算ケース(単身世帯)

ケース①:年金収入のみで280万円

  • 年金収入:280万円
  • 公的年金等控除(65歳以上):120万円
  • 雑所得(年金):280万円 − 120万円 = 160万円
  • 合計所得金額:160万円

👉 この場合、合計所得金額160万円以上かつ年金収入280万円以上なので、2割負担の対象になる!

ケース②:年金収入250万円+給与所得30万円

  • 年金収入:250万円
  • 公的年金等控除(65歳以上):120万円
  • 雑所得(年金):250万円 − 120万円 = 130万円
  • 給与収入:100万円 → 給与所得:55万円(最低控除)
  • 合計所得金額:130万円(年金)+55万円(給与)= 185万円
  • 年金+その他の合計:250万円(年金)+55万円(給与)= 305万円

👉 合計所得金額は160万円以上、かつ年金+その他の合計が280万円以上 → 2割負担の対象

ケース③:年金収入260万円+配当所得20万円

  • 年金収入:260万円
  • 公的年金等控除:120万円
  • 雑所得(年金):140万円
  • 配当所得:20万円(申告分離課税でなければ合算)
  • 合計所得金額:140万円+20万円= 160万円
  • 年金+その他の合計:260万円+20万円= 280万円

    👉 これもギリギリ2割負担のライン

 この現行案を見ても、合計所得金額が引き下げられないと、該当しないという矛盾も出てくる。おそらく今後変更になると考えられます。

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