LIFEについて、ケアマネジャーの視点で説明します。LIFEってどんな活用するのわからないって方は確認してみてください。
LIFEとは、計画書作成のPDCAプロセスのなかで、データに基づき改善を図るシステムです。「ケアマネジャーは、LIFEの情報を共有することを通じて、利用者に変化があったのか等を支援者と一緒に合意形成を図っていくツールとなるもの」とも言えます。
大まかな流れ ※POCDサイクル
ケママネジャーの日常業務で、LIFEがどのようにかかわっているのか大枠の流れを確認すると以下の通りになる。
①ケアマネジャーが「課題」の確認
②全員で「どこの事業所で、誰が何を担うのか」を確認
③サービス事業所が「LIFE(システム)に登録」
④サービス事業所が「目標に向けての支援の実施」
⑤サービス事業所が「LIFEのフィードバックを確認」
⑥ケアマネジャーは「サービス事業所からフィードバックの提供を受ける」
⑦ケアマネジャーは「必要に合わせて担当者会議を開催し、短期目標や課題について計画の見直しを実施」する。
具体的な内容
- まず初めにケアマネジャーは、解決すべき課題を確認します。課題とは、「利用者の目指す暮らし」と、「アセスメントした現在の暮らし」との、「乖離」です。これまでの生活や病気の状況や、これからどうなりたいかを確認します。本人が期待する生活には何が不足しているのか、一つの生活動作に様々な理由があることに注意して押さえる事が必要となります。利用者への聞き取りだけではなく、医師などの専門職などに確認し、本人の訴えとの整合性を確認することも大事です。※注意点:現状の状態を課題だと思ってはいけません。理想と現状の乖離が課題です。
- この課題は担当者会議で精査され、解決するために支援者間で「ゴール」を合わせ、目標を設定していきます。本人の「現状」を観察して、そして本人が「なりたい自分」との乖離(課題)を確認し、両者の距離が近づけるためのゴールを設定します。サービスの調整は、「不足する物や事をサービスで補うのではなく、直接要因に対しアプローチを行う」必要があります。
- サービス事業所は、個別援助計画書を作成してデータをLIFEへ提出。
VISIT=通所・訪問リハビリテーション事業所からのリハビリテーション計画書情報
CHASE=VISITを補完する高齢者の状態・ケアの内容等の情報 - サービス事業所は、実際に課題の解決に向けた目標達成に向けてサービスを提供。多職種共同で実施。どんなことを目標として、設定しておかないといけないかを考えないといけない。何が必要か具体的に考える。誰が何を担うかを考えておく必要がある。進行性の疾患がある場合は、重篤化の回避や現状を維持する。
- サービス事業所は、提出したデータをフィードバック。
- ケアマネジャーは、サービス事業所からデータの提供を受け、利用者にどのような変化があったかを確認します。データには、リハビリテーションによるADLの改善状況や移動能力の変化、栄養状態等についての変化が科学的に確認できるようになっています。この変化が見える事により、支援について注視しなくてはいけない点などが確認できます。
- 変化に対して利用者・サービス事業所が、どのようにアプローチしていくのか再検討します。担当者会議やモニタリング・アセスメントで変化や支援についての注視する点などの確認を行い、課題や短期目標を再検討します。課題については、抽象的なものでは、サービスの提供や評価も抽象的になってしまいがちです。具体的な課題を設定しましょう。
以上が、ケアマネジャーがLIFEを活用する場合の流れです。
まとめ
ケアマネジャーからしてみれば、LIFEを活用することで利用者の状態の変化や支援の実施状況など現状以上に評価が可能となります。全員の共通課題解決に向けた目標に対し、見える化することが可能となります。活用することでケアマネジャーも楽になると思いますので活用していきましょう。
詳しくは 厚労省へ https://www.mhlw.go.jp/
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