2026年(令和8年)5月11日から、科学的介護情報システム(LIFE)は厚生労働省の運営を離れ、
公益社団法人 国民健康保険中央会(国保中央会)が運営する新しいLIFEに切り替わります。
この変更に合わせて、介護事業所は
5月11日〜7月31日の間に必ず移行作業を行う必要があります。
もし移行しないまま放置すると、
LIFEを使った加算(科学的介護推進体制加算など)が算定できなくなるため、実務に大きな影響が出ます。
また、別紙パンフレットで示されているように、
利用者情報の再登録や電子証明書の準備など、事業所側の作業も多く発生します。
【今回の移管で何が変わるのか】
① バックアップファイルが不要になる
これまでのLIFEは、パソコンごとにバックアップファイルを作って管理する必要がありました。
新LIFEではデータがサーバに保存されるため、
- どのパソコンからでも同じ情報が見られる
- バックアップのやり取りが不要
という、より使いやすい仕組みになります。
② 電子証明書が必須になる(セキュリティ強化)
新LIFEでは、次のどちらかの電子証明書が必要です。
- 介護保険証明書
- 介護DX証明書
つまり、
IDとパスワードだけではログインできない仕組みになります。
不正アクセスを防ぐための強化策です。
③ 一時パスコードが廃止
厚労省版で必要だった「端末ごとの一時パスコード」は不要になります。
これにより、
- 管理者がパスコードを発行する手間
- 職員が入力する手間
がなくなり、業務がスムーズになります。
④ ブラウザから直接ログインできる
これまで必要だった「LIFEアイコンのインストール」が不要になります。
インターネットブラウザから直接ログインできるため、端末準備が簡単になります。
⑤ 利用者情報の入力ミスを自動チェック
新LIFEでは、以下の4項目を介護情報基盤と照合し、
入力ミスを自動でチェックしてくれます。
- 保険者番号
- 被保険者番号
- 生年月日
- 性別
※保険者が介護情報基盤に対応している場合のみ有効
【事業所が必ず行う作業】
① 電子証明書の準備
新LIFEを使うパソコンに電子証明書が必要です。
ただし、次の2つに当てはまる場合は新たに取得する必要はありません。
- 電子請求受付システム or ケアプランデータ連携システムを使っている
- 新LIFEを使うパソコンが上記と同じパソコン
どちらかが違う場合は、
新しく電子証明書を取得する必要があります。
② 厚労省版LIFE → 国保中央会版LIFEへの移行
移行期間:
2026年5月11日〜7月31日
この期間に移行しないと、
LIFE関連加算が算定できなくなります。
③ 利用者情報の再登録
移行されるのは次の3つだけです。
- アカウントID
- パスワード
- 事業所情報
利用者情報や様式情報は引き継がれません。
新LIFEで再登録が必要です。
【スケジュール(図の内容を文章でわかりやすく)】
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年4月24日〜 | 厚労省版LIFEで新規申請・削除ができなくなる |
| 2026年5月11日 | 国保中央会版LIFEがスタート |
| 2026年5月11日〜7月31日 | 事業所が移行作業を行う期間(必須) |
| 2026年9月1日 | 厚労省版LIFEが完全停止 |
【注意点】
● 様式の提出先が変わる
- 移行前:厚労省版LIFE
- 移行後:国保中央会版LIFE
※同じ月の様式を二重提出する必要はありません。
● フィードバックは引き継がれない
厚労省版LIFEのフィードバックは新LIFEに移行されません。
必要な場合は、
PDFで保存しておきましょう。
● LIFE加算の扱いは後日通知
加算要件の細かい取り扱いは、後日Q&Aで示されます。
【まとめ】
今回のLIFE移管は、単なる運営者の変更ではなく、
事業所の実務に大きく影響する“システムの全面リニューアル”です。
特に重要なのはこの3つ:
- 電子証明書の準備
- 5月〜7月の移行作業
- 利用者情報の再登録
これらを行わないと、
LIFE関連加算が算定できなくなるため、早めの準備が必要です。
【引用】
厚生労働省 老健局
「科学的介護情報システム(LIFE)の運営主体の移管に係る周知について」
介護保険最新情報 Vol.1484(令和8年3月23日)


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